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レクイエム・フォー・ドリーム感想

 後味が悪い映画としてよく名前が挙がる「レクイエム・フォー・ドリーム」を観た。

  あらすじ

 主人公はテレビが大好きな未亡人。息子は定職にもつかず、違法薬物を買うためにそのテレビを売り払うような奴だし、旦那には先立たれて孤独な主人公はテレビに依存している。ある日かかってきたテレビ出演依頼の電話。そこから悲劇は始まった……

 一方、息子の方は恋人と悪友と共に、違法薬物を売り捌いて大儲けする計画を立てるが……

 

 ネタバレ注意

 ストーリーをかいつまんで話すと、孤独でテレビ依存の主人公サラ。ある日テレビ出演の電話がかかってきた。亡き夫との思い出がある赤いドレスを身にまとい、喝采を浴びるのを夢見てドレスを引っ張り出すが、ドレスが入らない。そりゃあテレビ観て糖質中心の食生活だったらそうなるわ。薬物に依存する前から、サラは依存している。テレビと甘いものに。ダイエットを決意したが、なかなかうまく行かない。医師にダイエット薬を処方してもらうことにする。それが違法薬物で、サラは薬物に依存し、幻覚を見るようになり、最後には精神科に入れられ、廃人同然となる。

 この映画では、彼女の息子ハリーについても描かれる。息子は定職にも就かず、違法薬物を摂取している。ある日、悪友タイロンと共に薬物を販売し、大儲けして恋人マリオン(この人もジャンキー)と店を開くという夢を描いた。最初はうまく行っていたが、薬物が手に入らなくなったことから、マリオンとの関係がぎくしゃくしていく。ハリーは薬物を買い付けに遠くまで行くが、注射のやりすぎで腕が壊疽し、タイロンはハリーを病院に連れて行く。ハリーは片腕を切断、タイロンは病院で足がつき、刑務所で過酷な労働に従事することになる。マリオンは薬欲しさに売春。

 

  • 薬物をやった後の演出がまず怖い。短いカットを連続で挟む。
  • サラがかわいそう。序盤はかわいらしいおばあちゃん(おばあちゃんというにはやや若い?)だったサラが薬物によって変貌し、鼻水垂らした廃人となる様は観ていてぞっとした。それに加え、サラの孤独さを描写しているのが見ていてきつかった。

   →精神科への皮肉だと感じたが、それは穿ちすぎだろうか?ホイホイ薬を処方し、ドンドン飲む量が増えていって、依存していく……(もちろんそうでない医師もたくさんいるけど)これはサラにも言えることだけど、ソーシャルサポートの大切さがわかる。サラは自分を孤独だと感じていたことが、この結果を招いたとも言える。

  • 息子とその仲間に関しては、まあ自業自得。
  • wikipediaによるとハリーとマリオンとサラが摂取していた薬物はそれぞれ違うようだ。